NAME BISSOLOTTI(ビソロッティ)  EXPLAIN 300万円前後
フランチェスコ・ビソロッティ
レモナ 1998年作 ヴァイオリン
明るい輝きのあるオレンジのヴァーニッシュ
さすがに巨匠の風格。
取っ付きは良くないが、たいへんな底力がある。
弾きこむほどに、大きく成長してゆく。

ネック部分 背面

制作者紹介

フランチェスコ・ビソロッティ
 現代における最上級のヴァイオリン製作家と認められ、世界各国の名演奏家が彼の作品を愛用している。名前から受ける印象は、名門貴族出身のようであるが、1929年クレモナ市郊外Soresinaの生れで家業は羊飼い。はじめ家具職人として働き、のちヴァイオリン製作者へ転職。クレモナの"ストラディバリ学校"を卒業したのは何と32才の時であった。イタリア人のほとんど全員が14才で入学し、18才で卒業するというのに何たる晩学…ジオ・バッタ・モラッシーという華やかな5才年下のライバル製作者とは正反対の道を歩んできた。しかし貧しい家具職人のデッチ奉公時代や、おそらくもっと悲惨な羊飼い少年時代の苦労は無駄ではなかった。彼は初めから生徒たちに製作に入らせず、様々な楽器を十二分に見るように指導するそうであるが、この前半生の経験がそうさせるのであろうか。
学校時代にはP.スガラボットやオルナーティ、ガリンベルティなど当代一流の師匠の薫陶を受け、慌てた工程を自他に許さずストラド期以来の端整な製作方法を遵守する仕事を心掛ける一方で、ブレシャ派様式での作風も斬新で個性的な上に堂々として見事である。ヴァーニッシュは安息膏を幾分抑えたかのように華やかなモラッシーよりも茶色に偏向し重厚な雰囲気をもつ、密度の高い音色と音量が特にすばらしい。70歳を越えた今でも二人の息子たちと製作意欲はますます盛んである。楽器を作ることを心底愛しており、毎日のようにアトリエから自宅に帰ってもなお製作を続けるそうである。その情熱に感謝する有名な演奏家も数知れない。

前を見る GALLERY 次を見る
[お問い合わせ]